#258:267km 蓼科行き(復路)

今回泊まった宿は、最近では最悪だった。よかったのは無線LANがただで使えたことくらいだ。週末の特別料金ではとても納得できない。営業妨害はしたくないので、名前は控える。10:00チェックアウト。
もう一度、白樺湖を見に行く。真っ青な湖面に白鳥型ボートがいくつか見える。乗りたかったのだけど、時間がない。一周して、朝のおやつに急ぐ。
訪れたのは、女神湖を越えたところにある蓼科第二牧場の、牛乳専科もうもう。観光バスまで来てる。新鮮なソフトクリームを舐める。うまいうまい。で、牛はどこ? 放牧地は広いのだけど、なぜか牛たちは林の方にかたまっていた。暑いのだろうか? ぼうーっ、と眺め、11:00頃出発した。
少し早いけど、お昼。ビーナスラインをぐんぐん下り、有名らしいピッツェリア・マンジャタントへ。開店時刻の11:30の15分前に到着。すでに2組並んでた。旬野菜プレートとマリナーラ。悪くない。ビールが飲みたいところだが、サンペレグリノで我慢。食べてる間にどんどんお客さんが入ってきた。1時間ほどいると客はほとんど入れ替わっていた。
さあて、次はいよいよ今回の旅のメイン・イベントである。3分走れば、すぐ、そこ。小津安二郎の別荘・無藝荘に到着。

小津安二郎野田高梧と脚本を書くために合宿した、野田高梧の別荘・雲呼荘は取り壊されてしまったが、小津が野田の真似して借りた別荘・無藝荘は残り、ここに移築されている。さいわい公開中。おそらく蓼科高原映画祭関係の方だと思われる男性が応対してくれた。他に見学者はおらず、液晶テレビに『彼岸花』がワイド画面でかかっていた。台所から、パンダが見える。

そのうち、お年寄りグループがやってきた。話を聞いていると、どうやら小津安二郎が誰か知らないらしい。そんな人たちも見学に来るんだな。しばし、内部を見学してから外に出る。ええもん見せてもらいました。
歩いて、すぐそこにある喫茶店・銀のポストで休憩。珈琲を啜る。きょう初めての珈琲。和室に上がり込んだのだが、夏休みに田舎にいるような気分になった。
今度は、もう少し下の蓼科湖へ移動。この人造湖を歩いて一周する。湖は小さくて静かだ。周囲にはキャンプ場もあった。キャンプ、昔はお父さんがときどき連れて行ってくれたなあ。固形燃料で作る料理がおいしかった。さあて、そろそろ帰るか。少し早いけど、渋滞が心配だしね。14:20出発。
諏訪ICが近づいてくると、フュエルメーターは半分を割っているのが気になってきた。普通に走ればなんとか持ちそうだけど、渋滞にはまってエンスト…。そんなことになるのは御免なので、目に入ったENEOSでチャージ。そして、いよいよ中央道へ。15:00だ。
電光掲示版の渋滞情報を見ながら、八ヶ岳PAまでは、まず快調。ここでトイレ休憩をして、15:50、いよいよ渋滞地帯へ突入である。思い出してもうんざりするので省略するが、次のトイレ休憩所・藤野PAに辿り着いたのは20:00ちょいと前。100km足らずを4時間である。いい加減にしてほしい。パンダも低速走行は相変わらず苦手だが、エンストせずよく辛抱した。僕は、おなかが空いたよ。渋滞もようやく解消。
八王子ICを下り、八王子バイパスを抜け、国道16号を家路へ。途中、淵野辺の魚角で、鯵の干物定食を食べる。そうなんだ。今回の宿では朝食の魚もケチってた。やっぱ、朝は鯵でしょう。店を出たのは22:00すぎ。
それからちょうど1時間でうちに着いた。高速に乗ってから実に8時間。オドメーター:11,444km。いやあ、疲れた。あした、会社? いいよなあパンダゴロは。さっさと寝るぞ。